地下室からの呻き

新橋地下室での出来事などを呻いています...

9月22日 鍵屋一座 LIVE

ARATETSUで鍵屋一座大丈夫なの?という声を数件聞いた。意味が良くわからなかったが、LIVEを観てなんとなくわかった。鍵屋一座のような芸風が店のイメージに合うのか?ということだったのね!! 何処かで聞いたことのあるメロディに座長の経験からくる(?)コミカルな日本語の歌詞が乗ってくる。まるで場末のショーパブみたいではないか?ぜんぜん大丈夫ですよ。じつに楽しいLIVEでお客さんもノリノリでベロベロ。 最後はO.A.をつとめた、不動前の歌姫・SUNNYも混ざって大団円!! なんでもアリなんです。新橋地下室は!!

9月21日 ZYDECO KICKS LIVE

多くの方に本当に新橋地下室でキックス演るの?メンバー全員入り切るの?どこで見るの?など事前から否定的なご心配を数多く頂戴していた。当日は店内のテーブルとイスを全て撤去してオールスタンディング形式に。しかし、実際に機材のセッティングを終えるとやはり狭い!!特にドラムの占拠率が高い。今までドラムフルセットを置いたことがなかったので、ここまで場所を取るとは思わなかった。店主は当日20名以上のお客様がきて大混乱になるだろう... どうしようか?など考えていた。リハーサルは順調に終わり、メンバーの皆様は打合せのため店外に。客入れの時間を店主一人で迎える。10分過ぎ誰も来ない。30分過ぎても誰も来ない。開演10分前、やっと最初のお客様ご来店。その後も数人ご来店。メンバー戻ってくる。開演時間だ!! お客さんは疎ら。それでもLIVEはスタートする。お客さん少ないので店内目一杯使って大音量でのキックス。こりゃ、すごく良いぞ!! Fumica&Maricoのラブボード1号&2号も絶好調だ。着席していたお客様も後半はスタンディング&ダンス。人数少ないのでお客全員一曲ずつラブボードで参加という他ではありえない大サーヴィス!! 私も初めてラブボードこすらせてもらったが、これが難しいのだよ。音出すのも難しいし、リズムを刻むなんてもっと困難だ。ラブボード1号&2号はリズムキープしつつクルクル回り激しく踊る!!いやいや、おみそれいたしやした。最後は会場の何処からか現れたロス・ロイヤル・フレイムスのCount.Dも混ざり楽しいパーティはあっという間に終了。最高の楽しかったです。大きなハコや闇市のような屋外でのキックスも楽しいですが、新橋地下室のような狭小箱で演者&お客入乱れて楽しむキックスも格別ですよ。今回来場できなかった多くのキックス・ファンの皆様、次回はぜひ一緒に楽しみましょう!! 次回があるのかわかりませんがね...

9月20日 竹田信吾(キャット・ニャンダフル フォーク部)

竹田信吾(キャット・ニャンダフル フォーク部)は進化していた!! 今年アタマのレコ発LIVE以来久々にソロLIVEを聴かせてもらった率直な感想だ。CD発売後、お百姓仕事の合間を縫って、関東~関西~四国~上越~北陸と精力的にツアーを重ねてきた。驚いたのは、彼はギターがかなり上手い。以前はギターの音に耳がいってしまいがちであったが、今回はギターの上手さが気にならない、それ以上に歌が耳に入り込んでくる。歌唱法が変わったわけではない。相当歌い込んで、独特な歌詞で構成されるキャットニャンダフルの世界感の表現法を磨き上げてきたのだろう。おまけに初期の攻撃的なフォーマットは完全に崩されている!!初めて聴く人にもすんなりと入り込める。女性ファンが多いのもこのへんが理由なのではないかな?女性ファンといえば、当日リハから見知らぬ女性(初回のファーマーズ・ヘヴンにいらっしゃていたそうだが忘れていました。ゴメンナサイ)と一緒。何事か?と聞いたところLIVE前に私も一緒歌わせて欲しいと申し出てきた、まったく人前で歌ったことのない方らしい。竹田信吾とも会うのは2回目だそうだ。特別熱烈なファンでもない。なぜ彼女は竹田信吾と一緒に歌いたくなったのだろう?そう思わせるところが竹田信吾の魅力なのか?本番ではかなり緊張したと思いますが、最後まで歌えて良かったですね。

9月19日 Chihana  CONCERT FOR GRAM PARSONS

最近Chihanaは新橋地下室でのLIVEの時は通常のLIVEとは異なるセットで演ることが定例化してきた。前々回はダン・ペンさんカバー、前回はセント・パトリックディにちなんでアイルランド系ミュージシャンのカバー、そして今回は彼女のアイドル、永遠のヒーローであるグラム・パーソンズ!!なんと7曲もこの日のために仕込んできてくれた。私はフライング・ブリトー・ブラザーズが好きで良く聴いていた。どちらかといえばグラム・パーソンズよりクリス・ヒルマンの方が好み。グラム・パーソンズのソロ2作はそんなに特別思い入れのないものであった。事前予習で改めて聴いてみたが、じつに良い曲を書く。SHEとかHOT BURRITO#1とか素晴らしい曲である。ChihanaのG.P.好きはかなりのもので、学生時代にL.A.までお墓参りに行ったそう。今回もSHE、HOT BURRITO#1などG.P.ナンバー中心のセット。途中M.C.でG.P.さんへの想いを語る、語る!! 彼女ってこんなにM.C.で喋るのか?と驚いた。衣装も1stと2ndで異なるG.P.Tシャツ。彼女のG.P.さん愛にあふれる一夜となりました。しかし、当日お越しいただいたお客様はG.P.とか知っていたのかな?楽しんでもらえたのかな?Chihanaと私の道楽が過ぎたかな?などと考えてしまいましたが、懲りずに次回もなんか面白いことやります!!

9月12日 Roiki LIVE

久しぶりのRoiki先輩。新橋地下室に来るなり第一声が「うっ、気持ちワリィ」ときたもんだ。昼間にインスタントコーヒーを焼酎に混ぜた即席コーヒー酎を飲んできたようだ。それならば、とばかりに先輩のために仕込んでおいた本格コーヒー酎をまずは駆けつけ三杯!! しばし談笑後珍しく念入りにサウンドチェック。今回はコンデンサーマイクで歌もギターも拾ってみたが、実に良い音だ。マイク使いが上手です。毎度おなじみの少数精鋭のお客さまにまざり、なんとゴールデン・ワックス・オーケストラの近藤哲平君がいるではないか!!この二人どこに接点が???なにやら、あがた森魚さんのレコーディングを一緒やったことがあるそうな。この二人を呼ぶとは、さすがあがたさんだ!!Roikiの演奏はいつも通りエゲツないギターにエロい歌が絡み合う。たまらんよね。最近、歌がすごく良くなってきているのではないか?途中コーヒー酎のおかわりオーダーがばしばし入る。先輩のすごいのは、どんだけ飲んでも演奏が劣化しないどころか、どんどん凄みを増してくるところだ。もはや神々しい!! 最後は哲平君のクラリネットを相手に一曲。Roikiと哲平君、まったく意外な組み合わせ。哲平君のクラリネットもいつもよりエロく響いているような気がした。いやいや、Roiki先輩、お疲れ様でした。カラダ壊さない程度に飲んでくださいね。またお待ちしています。

9月6日 W.C.カラス トークショー

新橋地下室でトークショー?いくらタダだからってお客さんくるのかな?と弱気になっていた店主であるが、まったくの杞憂であった。渋谷タワーレコードでのインストアLIVEから流れてきたお客様が多数。まったく人気者である。いきなり地下鉄の網棚にギターを忘れてくる、というハプニング。んがっくく状態ではじまったのだが、シングルモルトをグビグビと飲みながら語る・語る。新作CDを1曲づつ流し自ら解説を付けていく。ラジオ番組で鍛えたというトークが冴えまくる。お客様を飽きさせることもない。お客様からの質問にも答えていく。2時間近いトークショーになったが楽しんでもらえたのではないだろうか?なんかアイドルのファン感謝デーみたいだな!! ちなみに、途中電話連絡が入り、ギターは無事に渋谷駅に届けられているとのこと。一安心して帰路についたW.C.カラスであった。しかし、地下室にはCDの売上代金の入った封筒が放置されていました... んがっくっく

8月29日 ベアホークウルフ NEWアルバム レコ発LIVE

PHOTO BY TOMOMI ISHIKAWA
PHOTO BY TOMOMI ISHIKAWA

昨年の4月、地下室LIVEを終えたウルフと「次回はNEWアルバムのレコ発LIVEだね」と話をした。しかし待てど暮らせど新作完成の声は聞こえてこなかった。そして今年7月、やっと新作リリースが決定したと本人から聞く。やっとその日が来た。サンプル盤をもらって誰もいない深夜の地下室でじっくりと聴いてみた。LIVEで数回耳にしたナムバーが吾妻さんマジックのせいもあり、違った印象に聞こえた。アンディのクラリネットもことのほかウルフの声との相性も良い。LIVEが楽しみになった。当日は兄貴分のコージー大内、タップダンスの師匠である穴田英明さんも駆けつけてくれた。コージー前日の深酒の影響もなくいつもとはちょっと違う、ライトニンカバーや初期の曲で盛り上げる。穴田さん、「スィングしなけりゃ意味がない」で強烈かつ優美なTAPを披露。こう言っちゃなんだが、ウルフのタップとはスケールが違う。そりゃそうですね、プロのタップダンサーなんだから。ゲストの皆さんが会場を暖めてくれたところでウルフ登場。かなり緊張していたような気がするが、だんだんとヒートアップしてくる。昨年聴いた時より相当歌い込んできたのであろう。NEWアルバムの曲も自分のモノになってきている。今後どんどん良くなっていくのでしょう。ウルフは歌、ギター、タップを組み合わせて相当高度な他の誰も出来ない自分だけの世界を作り上げようと試行錯誤を繰り返しているのであろう。その芸風はまだ完成されたものではないと思う。いつになるのかわからないが、頂上に達するまで見届けたいものだ。期待してます。今後が楽しみです。

8月22日 LOS ROYAL FLAMES vs GOLDEN WAX ORCHESTRA

「LOS ROYAL FLAMES」「GOLDEN WAX ORCHESTRA」 近年稀にみるアタマのおかしい(もちろん最高の誉め言葉です)二組のバンドが約1年ぶりに新橋地下室にやってきて、近年稀にみる素晴らしいショーを繰り広げてくれた。1st Setはコイントスの結果GWO。実は近藤哲平君は前夜地下室にてニューオーリンズJAZZの演奏を行っていたのだ。ノーチャージ、BGMとしての演奏だったのだが、ギターの美田君との相性も抜群でカタギのサラリーマン達に大ウケであった。この日は前夜とはまったく異なる、クラリネットから火を噴くようなエモーショナルなプレイ。ギターのWAX山本もツボを押さえたプレイでGOLDEN近藤を煽る。それにしても近藤哲平君、先のジム・クエスキンのサポート、前夜のニューオーリンズJAZZにおけるトラディショナルな演奏、そしてGWOでのプレイと、べらぼうにスケールの大きなプレイヤーになってきているのではないか? そして2nd SetはLOS ROYAL FLAMES。しばらくのブランクを感じさせない、というか以前よりもスケールアップしているような気がする。特にギターの田中のんちゃんは、以前よりも味わい深いサウンドを響かせていた。Count DのパフォーマンスもLIVE回数を重ねてより見ごたえのあるものに。そして3rd SetはSwamp大喜利のコーナー。お題を出し、コイン・トスで先行後攻を決め、演奏していくというもの。これが最高に楽しい。まず「お題」がヘンだ。また演奏曲もヘンだ。だって「ヒット曲」というお題に対して演奏した曲が、スリム・ハーポとサー・ダグラス・クィンテットだよ!!以下にお題と演奏曲を記載しておきます。ヘンさが良くわかるでしょう?それにしても、彼らのようにけっして一般ウケはしないであろうが、マニアックなおじさんや沼女の心を擽る素晴らしいバンドが存在することが何よりも頼もしいのでありました。あまりに楽しかったため、年明けにSwamp大喜利新年会も画策中。お楽しみに。

お題その1

「ゴールドワックス」

GWO:Don't Cry/The Ovations

LOS:I'm Livin' Good/The Ovations

お題その2

「リトル・ウィリー・ジョン」

LOS:Talk To Me/Little Wille John

GWO:Let Them Talk/Little Wille John

お題その3

「フレディ・フェンダー」

LOS:Before The Next Teardrops Falls/Freddy Fender

GWO:Enter My Heart/Freddy Fender

お題その4

「ヒット曲」

GWO:Rainin' In My Heart/Slim Harpo

LOS:She's About A Mover/Sir Douglas Quintet

お題その5

「癒やし系」

GEO:Goodnite Sweetheart Goodnite/The Spaniels

LOS:Are You Angry/Thee Midniters

お題その6

「侠気」

LOS:I'm Not Ashamed/Bobby Bland

GWO:When A Man Loves A Woman/Percy Sledge

※ GWO=GOLDEN WAX ORCHESTRA/GOLDEN近藤・WAX山本      

 LOS=LOS ROYAL FLAMES/Count D・田中のん 

8月15日 Briars LIVE

一部で、おい、新橋地下室でブルーグラスか?という声もあがっていたようですが、ウエスタン・スウィングやカントリーロックはかなり好みなんだけど、実は店主もブルーグラス、モダンフォークってほとんど馴染みがないのです。赤骨祭りで素晴らしい演奏をしてくれた須貝さん率いるグループだし間違えはないだろう、ということで開催が決定したThe Briars。いや、素晴らしいパフォーマンスでした。古いギルドの12弦ギターでツボを押さえながらも派手なプレイをする須貝さん。地味ながらも恐ろしいフレーズを弾きまくる槙原さんのマンドリン。そして若き女性バンジョープレイヤー南希さん。各自の演奏もさることながら、コンデンサーマイク1本を囲み3人のコーラスがバッチリきまった時の鳥肌が立つようなカッコ良さ。これがこのグループの醍醐味なんだな。なんかおじいちゃん達が可愛くてしょうがない孫娘と一緒の演っているようなほのぼの感もあったりして。南希さんは今後のブルーグラス界をリードしていく存在になるんだろうな。期待しています。最後、帰り際に南希さんが店主に一言。「お店の雰囲気にあってなくて、ごめんなさい」いえいえ、そんなことありませんぜ。ルイさんも後ろから楽しそうに見守っていましたよ!!

The Briars須貝重太(Vo. Guitar) 槙原邦暁(Vo. Mandorin Guitar) 山本南希(Vo. Banjo Gutar)

8月8日 ルイさん祭り Mooney Plays Louis Armstrong

昨年末のファッツ・ウォーラーさん祭りに続く第2弾、ルイさん祭り。祭主はもちろんMooneyさん!!2001年にラッキーリズムと「Mooney Sings Louis」という素晴らしいカバーアルバムをリリースしているし、普段のLIVEのセットリストにもルイさんのナムバーは何曲か入っているが、今回はトランペットの曽我清隆さんとのガチンコデュオ。リハからいつになく真剣なMooneyさん。会場にはトラッドジャズの大物、トロンボーンの松本さん、クラリネットの廣津さんが助っ人で登場。1曲目からいきなりMooneyさん+3管という編成でスタート。新橋地下室はニューオリンズの場末のバーみたいな雰囲気に包まれました。珍しく緊張気味のMooneyさん、LIVE終了後に一言「いやぁ、緊張したけど、ルイさんの底の深さを改めて感じたよ。勉強になったなぁ」 ということで、来年の夏には第2回ルイさん祭りが決定しました。その前に12月5日(土)は第2回ファッツ・ウォーラーさん祭りです。詳細は決まり次第ご案内いたします。

8月1日 HEE HAW WOO BOYS LIVE

前週のTEX-MEXに続いてこの週はOLD CAJUNとクレオールミュージック。昨年の夏以来2回目の地下室登場となりました。その間、LIVEはやっていなかったようなので、彼らもほぼ一年ぶりの演奏だったようです。もはや新橋地下室専属バンドですね!! ザディコ・キックスのニシダさん・竹内さんを中心した4人組。キックスからモダンさを取っ払てしまったようなサウンド。2BEATとワルツしかない、ほとんど同じ曲に聴こえるような気がするが実は各曲微妙にニュアンスが違っていて、2時間近く聴いていてもまったく飽きないのですよ。今回気づいたが、この微妙な違いを生み出しているのは湯浅さんのフィドルととぼけた感じの歌やトライアングルなのだろう。本来はダンスミュージックなので椅子・テーブルを撤去してスタンディングにしたほうが盛り上げるのだろうけど、お客様の年齢を考えると難しいのかな... 次回は思い切ってオールスタンディングにしてみよう。

HEE HAW WOO BOYS:竹内靖人(ボーカル・フィドル) 田島克俊(ケイジャンボックス・アコーディオン) 湯浅康男(フィドル・ボーカル) 西田琢(ギター) 

7月25日 フラコさん祭り

今回のフライヤーをFACE BOOK等にアップしたとたん、サンアントニオのヒメネス家の周辺では、「オレはフラコが日本に行くなんて聞いていないぞ!!」など大騒ぎになってしまったようだ。このフライヤーはおとり広告なのか!! 作った本人が言うのもなんだが、テハーノ臭プンプンの良く出来たフライヤーだな。そんなこんなで、ヒメネス家公認LIVEとなってしまった「フラコさん祭り」一体誰が観に来るのだろう?と不安もあったが、当日は10人を越えるスキものが地下室に集結した。しかし、顔見知りばかり。やはり世間ではTEX-MEXというのは料理であり、カタギの聴く音楽ではないのか?フラコさんの知名度はTEX-MEX系アーティストの中では極めて高いと思う。しかしこれはライ・クーダー絡みのものであってテハーノ・コンフントやノルテーニャなどを愛好する人は少ないのであろう。最近個人的にTEX-MEX系にドップリとはまっていることもあり、地下室でも良くレコードをかけているのだが。嬉しそうな顔をしているお客様は稀である。しかし、めげることなく今後もTEX-MEX系のLIVEをやっていきます。ロス・ペリキートス以外のコンフントもぜひ出演していただきたいものです。(っていうか、関東には無いのかな? )

1ST SET

1.AY TE DEJO EN SAN ANTONIO

2.MARGALITA

3.MORENITA MIA

4.PRENDA DEL ALMA

5.INGRATO AMOR

6.EL ROSALITO

7.LA PIEDRERA

8.VIAJANDO EN POLKA

2ND SET

1.HE'LL HAVE TO GO (WITH 樽谷慎二)

2.VIVA SEGUIN(WITH 樽谷慎二)

3.NUEVA ZENAIDA

4.TE QUIRO MAS

5.EL GUERO POLKAS

6.LA TUMBA SERA EL FINAL

7.UN VIEJO AMOR

8.VOLVER,VOLVER

 

7月19日 秋田祭り

企画モノは難しいということを改めて思い知った。今回は秋田祭りということで、秋田市出身のブラインドミウラ ストレンジャー改め「三浦雅也」と北秋田市出身の「金田’DELTA’正人」の異色の取り合わせ。出身地は同じ秋田県という共通点があるが、音楽的な共通点はない。メッセージ色の強い「歌」を聴かせる三浦雅也とドロドロのブルーズをハードにドライブさせるDELTA BEAT。それぞれに熱心なファンがいる。個性が強いもの同士、音楽性の違いもあり相容れる部分はなく、パッケージショーとしての魅力は薄かった。ファンの皆様は各々のワンマンステージをタップリ観たほうが楽しいだろう。来場者の少なさが全て物語っている。ジョニー・キャッシュとロバート・ロックウッド・ジュニアの2人で「アーカンソー祭り」と名付けているようなものだ。秋田のお酒やつまみを用意したところで、秋田県出身の方々が望郷の念を抱いてLIVEを観に来る、なんてことはほとんどないのだ。とはいえ、この日の二組のパフォーマンスは素晴らしかった。三浦雅也はほぼ一年ぶりに観た。タバコ・酒をやめたせいか、より研ぎ澄まされたヒリヒリするような「声」をお金を貯めて買ったギルドの素晴らしいサウンドに乗せて観る者を圧倒する世界を作り出していて大変感動した。一方DELTA BEATも回数を重ねるごとに金田君とナベさんの終わりのない戦いが高度化しているような気がする。この先、何処まで行ってしまうのか?誰か止めないと大変なことになるぞ!!(笑 ということで、今後このような企画モノは十分に吟味したうえで皆様にお届けいたします。三浦さん、金田さん、ワタナベさん、ありがとうございました。

7月18日 第4回ファーマーズ・ヘヴン

ファーマーズ・ヘヴンもとうとう4回目となった。地味ながらも根強い人気。今回はオープニング・アクトにキャット・ニャンダフルに誘発されて結成したばかりのドッグ・ワンダフルが登場。今回が初LIVEということで、多少緊張気味だったかな?現時点ではキャット・ニャンダフルに大きく水をあけられているので、今後ますます頑張ってもらい、キャット・ニャンダフルとの一騎打ちを期待したい。そして久々に観る竹田信吾だが、初CDをリリースしてからかなりの本数のLIVEをこなし歌い込んできたこともあり、一段とスケールが大きくなり余裕すら感じられるような気がした。個人的には、彼の魅力は安定した歌唱・演奏ではなく、聞き手を混乱させ挑発するような部分だと思っている。今後ますますLIVE本数も増えていくであろうが、LIVE会場で聞き手を大いに幻惑させて欲しい。今回は顔見知り、FB友達のお客様が多く彼にとってはホームで気楽にやれたと思うが、ぜひ完全アウェイでのパフォーマンスを見てみたいものだ!! そしてファーマーズ。今回幻惑させられたのは、もう一人のファーマー樽谷慎二のギタープレイであった。特にラップスティールギターをコンプレッサーとディレイマシンにつなぎ、ヴォリュームペダルを使った演奏は、もうほとんどダブ状態!!カッコ良すぎる!!彼の意外な一面を垣間見た。以前とはまったく異なるサウンドに煽られた竹田信吾の歌もいままでとはちょっと違い大いに楽しむことができた。この先、どのような方向に向かい突き進んでいくのか楽しみであります。

7月5日 ARATETSU PRESENTS SATURDAY NIGHT REVUE Vol.1

ある日地下室に一本の電話が。電話の主は地下室LIVE出演希望の方でした。曰く「そちらはベテランや実績のある方ばかり出演しているが、自分のような無名な若手は出してもらえないのですか?」といった内容だった。うーん、特に意識してはいないのだが、知らない間にブッキングがそのような傾向になっていたのかな?こちらも当然商売なのである程度お客さんが入ってもらわないと... つい保守的な安定路線に走っていた。たまには、若手のみなさんの出演の機会を設けよう!!ということで始めた企画がSATURDAY NIGHT REVUEなのです。第1回は地下室LIVEのO.A.でおなじみのSUNNYにブッキングをお願いした。出演はKUMI・SUNNY・高橋大輔。スタートはKUMIさん。背が高く大変見栄えのするシティポップス系のシンガー。僕は普段ほとんど接することのないジャンルだが、声も中音域~低音域が素晴らしく伸びる。歌が好きでたまらない、といったお嬢さん。この日はレギュラーのバックが都合がつかず、LIVE2日前に急遽仕立てたサポートメンバーがバックをつけることになり、やりづらくちょっと緊張気味だったかな?通常のカタチでもう一度聴いていみたいものです。 2番手のSUNNYは最近、戦隊モノの芝居のステージに立ったり、地元京都でレコーディングしたり充実した活動をしている模様。今回は以前のようなスリリングなギターは影を潜め、声も比較にならないほど良く出ていた。この調子で自分の目指す方向に進んでもらいたものだ。トリを取るのは高橋大輔。うわさには聞いていたが、大変ワイルドでパワフルなロッキンブルーズシンガーでした。先輩達がやってきたことを踏襲しながらも、彼にしかできない何かを見つけ出すとより素晴らしいシンガーになっていくことだろう。試行錯誤しまっくてもらいたい。10月に彼のワンマンLIVEをお願いした。これは楽しみだなぁ。

ということで、まったく持ち味の違う3人のシンガーの競演。個人的には大変楽しむことができたし、今後の可能性を考える良い機会になった。これからもSATURDAY NIGHT REVUEを続けて行くので、出演希望の方は気軽に連絡してください。

出演希望の方は当ホームページのお問合せフォームにてご連絡を!!

6月20日 LEON REDBONE TRIBUTE 赤骨楽団 LIVE

あれは、サンチャゴ田村氏率いるロス・ペリキートスのLIVE終了後だったか。サンチャゴ氏が突然フライヤーらしきモノを取り出し私に見てくれ!!という。そのフライヤーには、LEON REDBONE TRIBUTE 赤骨祭、出演:赤骨楽団と記載されている。日時はブランクになっている。なんじゃ、こりゃ?そして、なんと会場はARATETSUとなっているではないか!! サンチャゴさん、なんですか?これは、と尋ねると、見ての通りだ。いつやる?との返答。一瞬なんのことか理解できずにいたが、どうやらレオン・レッドボーン縛りのライブを赤骨楽団とやらがウチの店で演るということらしい。レッドボーンなんてそんなに聴きこんでいないし、5年くらいレコードに針を落としていない。それに赤骨楽団ってなに?誰か見に来る人いるの?などなどネガティブな要素がアタマの中を駆け巡る。しかし、フライヤーは目の前にあるし、断るとサンチャゴさん怒るだろうな... ということで、ぜひやりましょう!!と口が勝手に動いてしまった。その日以降レッドボーンのレコード&CDを久々に聴いてみた。私の好きなファッツ・ウォーラーさんやホギー・カーマイケルさんの曲をやっているし、以前聴いていた時とは違い独特のゆるさがなんとも素敵に聞こえた。サンチャゴさんから赤骨楽団の詳細を聞くと、ブルーグラス・アイリッシュ等各界の「つわもの」が集った一夜限りのスーパーグループだという。期待は徐々に高まり店の客、知り合いにも紹介する。万が一客が来なくたって別にオレが楽しめればいいや。ということで当日を迎える。メンバーの皆様と挨拶。

須貝重太:歌・ギター/ブライアーズ、タヒチ・クラブなどで活躍する日本ブルーグラス界の重鎮。アメリカ在住歴長く、海外の大物アーティスト(ローリング・ストーンズ、ウイリー・ネルソンなど)知り合い、友達多数。なお、レオン・レッドボーン本人とも知り合いである。

手島昭英:歌・ベース/ジャズからカントリーまで、幅広い分野で活躍。赤骨楽団では、「ブラシベース」(観右手にドラムズのブラシを持ち、ウッドベースと同時にボディをブラシでたたく特殊奏法)、ボーイングベースでチューバの音を出すなど、特殊技術を駆使する。

ヒデキ・服部:スチールギター/ハワイアンを中心とした、ラップスティール、ワイゼンボーン、ナショナルスライドギターの名手。タマシロ・マーケット、ファッツ・カセダ&ロッキン・シューズ、スリー・バンドなど、多くのバンドで活躍。

山崎ノリオ:フィドル/ブルーグラス、アイリッシュ・フィドルの名手

サンチャゴ・タムラ:歌・ギター・クラリネット/ロス・ペリキートスで活躍中。ギタリスト、アコーディオニスト、サックス、クラリネット、ベース、ウクレレ、ビウエラ、バホ・セスト奏者兼歌手

このような方々であった。リハーサルに突入。素晴らしい!! サンチャゴさんがクラリネットを吹き出したのにはビックリしたが... これは絶対に楽しいぞ!!と確信を持つ。そして開場。お客様もボチボチいらっしゃるではないか。途中客席からコーラスが入る!! なんだ、レッドボーンの曲ってこんなに知っている人がいるのか?(後で聞いたらみなさん演者の身内の方々でした) それにしても今日のお客は良くお飲みになるなぁ。オレは演奏を楽しむどころか酒つくりに追われてしまい、残念だがうれしい悲鳴。ということであっという間に終盤に差し掛かる。なんとファーマー樽谷が赤骨楽団をバックにギターを弾いているではないか!!またライ・クーダーばりのギターを弾く方はいるは、素晴らしいフィドルをひきまくる方はいるは、アイリッシュ・ハープの達人はいるはこの日のお客さんは手練のプレイヤーだらけ!! このままでは一晩中セッションになりそうなので、お開きとする。いや、じつに素晴らしい一夜となりました。後日、LIVEに来れなかった方々から是非もう一度やって欲しい!! という声が聞こえてきている。サンチャゴさん、よろしくお願いします!!

当日のセットリスト

1st set

1.SOMEDAY SWEETHEART

2.POLLY WOLLY DOODLE

3.DREAMER'S HOLIDAY

4.CHAMPAGNE CHARLIE

5.YEARNING

6.THE SHIEK OF ARABY

7.PRAIRIE LULLABY

8.LAZY BONE

2nd set

1.MISSISSIPPI DELTA BLUES

2.AIN'T GONNAGIVE YOU NONE OF MY JERRY ROLL

3.NOBODY'S SWEETHEART

4.SHINE ON HARVEST MOON

5.I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER

6.RIGHT OR WRONG

7.MARIE

8.LOUISIANA FAIRLY TALES

 

6月13日 裏日本対決!! W.C.カラスvs金田’DELTA’正人

裏日本対決!! 富山在住のW.C.カラスと秋田出身の金田’DELTA’正人のブルーズバトル。セカンドアルバムのレコーディングも終了、この前日には念願の高円寺JIROKICHI初出演を果たし充実のカラス氏。一方、先日小手指のBIG PINKと噂の「たらまスタジオ」でファーマー樽谷氏プロデュースによるDELTA BEATの初CDを作り上げ、この日はレコ発LIVEということで気合十分のDELTA氏。まずは、カラス氏からスタート。セカンドアルバム収録曲をメインに、旧曲もいままでとはちょっと違うアレンジで熱演。ノンアル状態で喉もギターも絶好調。途中、初めて地下室に来た時にサインしたARATETSUギターを使ってOPEN-D。気が付くとDELTA BEATのナベさんと一緒にプレイしているではないか!!約一時間素晴らしいパフォーマンスでした。後攻めはDELTA氏。いきなりBAD LUCKが訪れる。一曲目から弦が切れる!!その後も一度に2本弦が切れる。さらにもう一度... 合計3回・4本の弦が切れてしまい、都度ナベさんがMCでフォローするも地下室には不吉な空気が立ち込める。レコ発ということもあり、力が入り過ぎたのか。後半、不穏な空気を振り払うべく熱い演奏が続いた。最後はカラス&DELTA BEATで締める。対決の判定はお客様の投票で。W.C.カラスが僅差で初代裏日本チャンピオンとなりました。敗れたDELTA氏はカラス氏の飲み代を払うことになりました。

演出上、勝ち負け、優劣を判定するみたいな形となってしまい、出演していただいたお二人、特に敗者ということになってしまった金田’DELTA’正人氏には申し訳ないことをしてしまった、と後悔しています。この日のカラス氏、DELTA BEATは双方とも最近の充実した活動を反映させた素晴らしい演奏でした。どっちが良かったか?判定されたお客様にもご負担をおかけしてしまったと思います。感謝とともにお詫びいたします。

なお、DELTA BEATの初CDは1枚2,000円で当店にて販売していますのでご希望の方はお気軽にお問合せください。 W.C.カラスのセカンドアルバムは9月頃のリリースになる模様です。もうしばらくお待ちください。

6月6日 JIVE BLIND BOYS

JIVE BLIND BOYS、以前からメンバーの方々には地下室に飲みにきていただいてました。いつかは彼らのLIVEを観たい!! と思っていたのだが、年間3本程度しかLIVEをやらない、それも土曜日が多いので、ぜんぜん見に行くことが出来なかった。それなら地下室に呼んでしまえ!!という私の独断でオファーしたのだが、快く引き受けていただいた。テナー・トランペット・ギター・ドラム・ベースという編成は狭い地下室では諸々制約があったのかも知れないが、当日午後早めからスタジオでリハをこなし気合十分、アルコール十分の熱いステージ。これが予想以上に楽しい!! ルイ・ジョーダン、ヴィンスンさん、林家三平師匠、などなどJUMP・JIVE・ラテンのオンパレード。私の音楽的趣向にドンピシャ!! テナーの千足氏が私の敬愛する男の中の男、アーネット・コブさんを同じく敬愛していることは以前から知っていたが、コブさんを彷彿とさせるブローを繰り広げてくれ大いに楽しませてもらった。また、メンバー全員がそれぞれの個性にあった曲をメインで歌う。これが途中ダレることなくお客さんを楽しませるポイントなのだ。途中、O.A.のSUNNYに感化されメンバー全員笑顔で演奏し始めた時はアホ全開で強烈な特異なグルーヴを産み出していた。学生時代から同じメンバーで20年以上続けているので、それぞれの良いところも悪いところも知り尽くした上でお互いをサポートしていく。なかなか出来ることではない。本当は仲悪いのかな? 一つだけ注文がある。ここまでやるのであれば、ぜひステージ衣装にも凝って欲しい。おそろいの衣装はカッコよいぜ!!

ということで次回彼らのLIVEは7月18日(土) 四谷三丁目ブルーヒート。ご興味のある方はぜひ足を運んでください。文句なしに楽しめますよ。ARATETSU大推薦です。 

できることなら、ステージ衣装をご一考願います!! この人たちのように...

5月30日 ケニー井上 LIVE

素晴らしかった。中学生の頃、久保田麻琴と夕焼け楽団を初めて聞いてケニーさんのギターにシビレまくった。その憧れのケニーさんが自分の店で演奏している!! おまけに打上げのやきとり屋で隣に座って酒が飲めるとは!!本当に店はじめて良かったなぁ(涙) ということで、今回は一つだけ光るもの~ラッキー・オールド・サンと泣けてくるナムバーを聴くこともでき、大満足でした。途中、内田有紀に書いたが諸般の事情でお蔵入りになってしまった曲もやってくれた。ケニーが書いた内田有紀の曲といえば、1996年のアルバム「愛のバカ」に収録されている「地球が泣いている」が良く知られているが、この「愛のバカ」ってCM監督の具秀然さんのプロデュース作品なんだけど、ライター陣がすごい!! 作詞:ホトケさん 編曲:塩次さんの曲をアイドルが歌うのか!!

内田有紀:愛のバカ

①追いかけてくる月(作詞:グ・スーヨン 作曲:藤井尚之 編曲:清水靖晃)

②BE MY BOY(作詞・作曲・編曲:戸田誠司)

③Baby's Universe(作詞:金子マリ 作曲・編曲:CHAR)

④もぉ いや(作詞・作曲:Chara 編曲:渡辺善太郎)

⑤シークレットダイヤルを廻せ(作詞:サエキけんぞう 作曲・編曲:コモエスタ八重樫)

⑥非常階段で踊る(作詞:グ・スーヨン 作曲:福原まり 編曲:矢口博康)

⑦ロバのサーカス(作詞:MAGUMI 作曲・編曲:杉本恭一)

⑧地球が泣いている(作詞:グ・スーヨン & SEDY 作曲・編曲:井上憲一)

⑨背中は見せない(作詞:永井“ホトケ"隆 作曲:大沢誉志幸 編曲:塩次伸二

⑩銀のペンダント(作詞・作曲:南佳孝 編曲:塩谷哲)

ケニーさんのオープニング・アクトはSUNNY。先日MOONEY&SPEEDYのLIVEでもオープニング・アクトをつとめました。毎度おなじみのスリリングなギターに素晴らしい歌声!! 特訓の成果なのか以前よりギターのスリル度が低くなってきたのは良いことなのか?? 打上げの席でもケニーさんから叱咤激励をうけていました。そのSUNNYですが、今度お芝居にも挑戦!! なんとダンスも踊るそうだ。こりゃまたスリリングであります。お時間ある方はぜひご覧になってみてください。また、レコーディングもするみたいです。(ソロ2曲&バンド付2曲)今後のSUNNYの動向は注目ですね。

5月23日 第3回SHOWなんだいDEショー

行ってきました。SHOWなんだいDEショー。今回は少しでもお役にたてるよう、協賛というカタチでご協力させていただきました。新橋地下室にポスターやフライヤーを置き、お客様にも是非見に行ってくだされ!!としつこく薦めたかいもあり、現地で数名お顔をみかけました。ということで、ぼくはROIKI⇒スーマー⇒ロックンロール・ガンボ⇒日倉士歳朗⇒MOONEY&FRIENDS⇒スティーブ・ガードナー⇒W.C.カラス⇒町田謙介⇒吉村瞳&小笠原友子⇒MOONEYと我ながらシブいセレクト。お昼12時から夜10時くらいまで堪能しました。各お店でビール2杯は飲んだので全部でどれだけ飲んだのだろうか... 

それにしても湘南台という街で約20カ所・50名以上のアーティストが参加する大規模なイベントである。それを中華三番の女将ひーちゃんがプロデュースしボランティアスタッフで運営している。特にひーちゃんは大変なご苦労があったことだろう。自分が同じ規模の催しを新橋でやる、なんてとても無理である。回数を重ねる度に新たな課題等も出てくるだろうから次回も新たなご苦労が発生するだろう。ではあるが来年もぜひ第4回目を開催していただきたい。しかし、見に来た方も、これだけ大勢のアーティスが出ていると、どの時間に誰を見るのか困ってしまうだろうな。とても贅沢な悩みであります!!

5月16日 WHY I SING THE BLUES

B.B.キングさん死去の報を受け、5月16日にシカゴブルーズトリビュートBAND、SEVEN・SEVENが地下室で熱演しました。今回はウッドベースとスネアのみのシンプルなボトムにギターとやけにエコーのかかったハープが絡みつく、といういつもと違ったサウンドでした。バリバリのエレキブルースは近々四谷三丁目「BLUE HEAT」さんでのLIVEでお楽しみください。

B.B.さんが亡くなった影響なのか、LIVE中ずっとあることを考えていた。なぜこの人達はブルーズを演っているのか?日々嫌なことも多いだろうが、定職もあり特別生活に困っているわけでもない。彼らがカバーしている曲の歌詞のような事柄は彼らの身にはたぶん死ぬまでおきないだろう。起きたら嫌だよね。なのに何故唄う? 最近は歌は歌わずにギターやハープの演奏のみの自称BLUES MANにお目にかかることも多い。それはそれで特に問題がある訳でもなく、どんなカタチであれこの絶滅寸前の音楽を将来に伝えていって欲しい。昔アメリカの黒人はこんなに素晴らしい音楽を演っていたんだぜ!!と文化の継承は重要だし。なんだけど、やはり皆様には、皆様それぞれに降りかかるBLUESを歌って欲しいなぁ… 50年前の黒人の身に起こったことではなく。そんな方々のパフォーマンスの場としてお手伝いできたら最高です。

B.B.KING 「WHY I SING THE BLUES」

みんなが知りたがるんだ なんで俺がブルースを歌うのか

そうさ、みんな知りたがるんだ 俺がブルースを歌う理由を

長い間ずっと、俺は、つらい経験をして来たんだ

最初の災難は、奴らに船に乗せられ、運ばれたこと

俺を監督してた連中に、ひどく鞭で打たれたのさ

みんな、なんでブルースを歌うのか知りたがるけど

俺は、長い間ずっと、下積みの経験をして来たのさ

寒くて凍えながらスラム街で寝ころんでたら

ネズミどもがシラミにゴキブリを渡す音を聞いたんだ

みんな、なんでブルースを歌ってるのか知りたがるけど

俺は、長い間ずっと、ひどい目にあって来たんだぜ

カントリー・ホールのところの行列に並んでたら、男が言った

「新しいアパートを幾つかここに建てよう」

みんなが知りたがるんだ ブルースを歌う理由を

俺は、長い間ずっと、さんざんな目にあって来たんだぜ

俺の子供たちも育っているけど、このままじゃ

成長しても、馬鹿者になるしかないだろう

だって、彼らには勉強する場所がないんだから

学校が彼らを受け入れてくれないんだ

みんなが知りたがるんだ なんでブルースを歌うのか

俺は、長い間ずっと、さんざんな目にあって来たんだぜ

会社が言う事にゃ「お前は生まれついての敗北者だな」

俺の周りの連中も、皆、うんざりしているように見える

だけど、俺は、長い間ずっと、義務を果たして来たんだ

ちっともそのことを恥ずかしく思ったりしてないぜ

そうさ、俺はブルースを歌うのが好きなだけなんだ

裸足で町を歩いて通り抜けたら、

ダウンビル・ストリートでナマズの料理をいただいたよ

俺はブルースを歌っている

実際、ブルースを歌わなきゃならないのさ

俺は、長い間ずっと、責任を果たして来たんだ

俺も歳を取った、もう若くはない

毎日鏡を見たら、真実を知らされる

俺はブルースを歌っている

ブルースを歌わなきゃならないのさ

俺は、長い間ずっと、義務を果たして来たんだ

彼らは俺に話をした「郊外では、全てがもっと素敵だ

何もかも全部、素晴らしいんだ」

俺はバスに乗って、山の手の街に行ってみた

そして、そこの人々も、みんな、俺と同じような悩みを

抱えていることを知ったんだ

それで、ブルーな気分になったのさ

俺は、長い間ずっと、経験を積んで来たんだ

目の見えない男が、曲がり角のところで金をめぐんでくれと

声をかけていた

そしたら、警察がやって来て、彼を逮捕して、犯罪だからと

監獄にぶち込んだ

俺は陰鬱な気分になった

俺は自分のブルースを歌っている

俺は、長い間ずっと、苦い思いをして来たんだ

食わなきゃならないから、福祉施設に行ったんだ

だけど、女が立ち上がって言った

「あなたは、まだ十分な経験を積んでいない」

俺はガッカリして、ブルーな気分になった

俺は、長い間ずっと、苦い思いをして来たのさ

5月9日 SHY LIVE

SHYさんのLIVEは以前に三鷹BAYOU GATEさんの5周年LIVE等で観たことはあるのだが、単独のLIVEをみっちりと観たことがなかったので、今回の地下室LIVEは激しく楽しみでした。当日は日中、鎌倉プチロック フェスティバルに出演、ダブルヘッダーの2試合目となったが、SHYさんリハから恐ろしくハイテンション!!途中なんと、私の大好きなGerry Goffinさんの「 I've got to use my imagination」が飛び出し大満足!!汗まみれの大熱演であっという間にENDINGを迎えました。ただ残念なのはお客様の入りが芳しくなかったこと。こんな熱いパフォーマンスを至近距離で見れるなんて、そう滅多にないことですよ。再出演をお願いしましたので、その際にはぜひ新橋地下室へお越しください!! アドー社長、ありがとうございました!!

5月7日 夜の地下室の出来事

G.W.明け、まだ休暇中の方も多かったのか、やけにヒマな木曜日の夜。地下室にやってきたのはKU子さん。一緒に妙な楽器をもった外国人の方がいる。彼はスペインからやってきた、テオルボ奏者Daniel Zapico(ダニエル・ザピコ)さん。テオルボってなんだ?ということでさっそく見せてもらうことに。全長1800くらいある。弦はガット弦とナイロン弦、全部で14本もある!! ちょっと音を出してもらったが、今まで聞いたことない何とも言えぬサウンドでした。ザピコさん、日本酒やジャパニーズウィスキーをグビグビと。CDにもサインしてくれました。KU子さんに通訳してもらい色々聞いたが、普段やっている音楽はバッハ以前のダンスミュージック。フラメンコの起源にもなっているようだ。私は普段まったく聴かない領域の音楽であるが、演奏者に直接解説してもらいながら聴くとなかなか楽しめるものです。たまにはこんな夜も良いものです。

5月2日・3日 フジヤマシャツPRESENTS 「Rollin'&Tumblin'」                Chihana&W.C.カラス&コージー大内LIVE

サラリーマンの聖地新橋はゴールデンウィークになると極端にひと気が少なくなる。特に新橋地下室のエリアは営業しているお店も少ない。そんな状況下、鳥取からフジヤマシャツの武田代表が10時間かけてヴィンテージアロハシャツ約70枚を新橋地下室に持ち込み、5月2日・3日の2日間展示即売会を開催した。地下室はいつもと様相が一変!!とてもカラフルな空間となったのでした!!

地下室SATURDAY NIGHT LIVEでおなじみの、Chihana・W.C.カラス・コージー大内の3人には共通点があります。3人ともLIVEの際にはフジヤマシャツのアロハを着ているのです。今回、この3人がLIVEだけではなく売り子&モデルをして展示即売会にも来てくれました。実際は、ほとんど自分の欲しいシャツを物色していただけのように見えたが…

5月3日のLIVEは、G.W.ということもあり、お客様が足を運んで下さるのか不安であったが18時の開場前から行列ができるほど。結果おなじみの酸欠状態となってしまいました。ご来場いただいた皆様、窮屈で空気が薄い中の約3時間、お楽しみいただけたでしょうか?また、入場できずにお帰りになった皆様、大変申し訳ありませんでした。

アロハシャツをディスプレイした店内!!

自分の欲しいシャツを物色する3人組

熱気ムンムン・酸欠寸前のLIVEでした。やましん、じゃまだな!!